病気を治したいときには、治し方のお作法に従うのが一番です。様々な治し方が世の中にはあふれかえっていますが、一つを極める前に「この方法はきっと私の病気を治してくれないだろう」とレッテルを貼って、ほかの方法に切り替えることは少なくともよいことではありません。
抗うつ剤を使ったうつ病治療も同じです。
抗うつ剤で治っているという人がいるにもかかわらず
うつ病で悩まされている日本人は大変多くなっています。何も日本だけではなく、アメリカやヨーロッパなどでもたくさんのうつ病で悩む患者さんがいらっしゃいます。
現在日本で流通している多くの抗うつ剤が、アメリカやヨーロッパなどに本社を置く製薬会社で作られていると言うことを考え見てもうなずける事実です。
むやみやたらにほかの治療法に変えてしまうと治るものも治らなくなってしまう
抗うつ剤で治ると言うことがわかっているにもかかわらず、むやみやたらにほかの治療法に変えてしまうと治るものも治らなくなってしまいます。
「せっかくよくなりかけていたというにもかかわらず、ほかの方法に変えてしまったから一からやり直し」ということが、精神医学の中では往々にしてあるのです。
レファレンス>>ルボックスの副作用について http://www.ntp-k.org/medicine/mental/faverin.html
本当に自分と合わないと感じたのであるならば適切な変更を
ただ、治療法が本当に自分の体に合っていないと言うことだって十分に考えられます。そんなときには積極的にほかの治療法へと変更していくべきですが、問題はどのように変更するのかと言うことです。
皆さんもご経験があるかと思いますが、今までとは全く違う環境に自分のみを置くと何となく体調が悪くなったり心が落ち着かなくなったりするでしょう。
治療法もいきなり変えてしまうと体に大きな影響が及ぶことが往々にしてあります。
治すためにかかる時間がどれくらいかかるのかと言うことも改めて認識しておこう
適切な治療法に変えると言うことも大切ですが、元々の治療法がどれくらい治すために時間がかかるのかと言うことを認識しておく必要があります。
抗うつ剤を使ったうつ病の標準的な治療期間は、だいたい3ヶ月から1年程度と言われているためある程度腰を据えて治療に望む必要があるでしょう。
ちなみに心理療法は、人によって劇的に効果を現すことがあれば、全く効果を現さないと言うこともあるため治療期間がまちまちです。
治療に使っていくお薬も治療の成否に関わってくる
さて、もしも薬を使った治療を選択するとするのであるならば、治療期間はもちろんのこと治療に使っていくお薬が最も治療の成否に関わってくるといえるでしょう。
現在抗うつ剤は、伝統的に用いられている三環系や四環系のお薬に加え、SSRIやSNRI、NaSSAといった新しいお薬までいろいろと流通しています。
また元々はうつ病治療のために作られたお薬ではないけれど、うつ病治療にも役立つと言うことからほかの病気に使われるお薬を使うことがあります。
どんなお薬を使ってうつ病を治していくのだろうか
お医者さんはいろいろなお薬を使ってうつ病を治していこうと試行錯誤していますが、標準的な治療ではいったいどのようなお薬が使われているのでしょうか。
臨床の現場で使われているお薬の実態を知ることによって、抗うつ剤の現実を知ることができるかも知れません。そこで今回は、うつ病の治療になった場合にはどのようなお薬を使っていくのかと言うことについてお話ししたいと思います。
あなたの心の健康をいち早く取り戻しましょう。